群馬県太田市は結婚1年以内の新婚夫婦や結婚予定者を対象に、所得水準に関係なく市営住宅に入居できる制度を導入し、入居希望者の募集を始めた。通常なら一定の収入以上の人は入居できないが、この制限を撤廃する。入居時のリフォーム費用も補助する。市営住宅は入居者が高齢化しているため、新婚夫婦の優遇制度を設けて若い世代の入居を促す。

対象は結婚から1年以内の夫婦、3カ月以内に結婚予定のカップルや、性的少数者のカップルを公的に認める「ぐんまパートナーシップ宣誓制度」の宣誓をした人。申し込み時点で2人とも35歳未満である必要がある。初婚・再婚は問わず、子どもの同居も可能だ。入居期間は最長10年。

募集するのは同市内にある富沢市営住宅の2LDK3戸（家賃4万円）と、成塚市営住宅の3DK2戸（家賃3.5万円）。募集期間は8月15日〜9月14日。応募者多数の場合は抽選とする。市は「需要次第では枠の拡大も検討したい」（建築住宅課）と話す。

入居の特典として、部屋の壁紙と床材を選べるようにした。入居後の模様替えなどリフォームは100万円を上限に費用の半額を補助する。

太田市の市営住宅は3008戸あるが、3月末時点で入居率は68%にとどまり空き室が目立つ。所得制限があるため入居者は高齢者や外国人が多く、若い世代が少ないため、清掃などの地域活動に影響が出ているという。

参考元：【群馬・太田市、新婚夫婦は所得制限なしで市営住宅へ - 日本経済新聞 (nikkei.com)】

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